6月に入り、梅雨入りも間近でしょうか。
今日は快晴ですが、
ジトジトとした気温やスッキリとしない天気の時は
あまり良くない思い出などを思い出したりします。
本日は「TRUE DESIGN NOTE」から、人の記憶の話です。
人の記憶には「短期記憶」と「長期記憶」が存在します。
短期記憶は数秒から数分という短い時間、頭の中に情報が保持され、
そのうち9割はすぐに忘れてしまい、残りの1割が長期記憶に移行されていきます。
長期記憶に移行されるためには、情報を理解する事が大切です。
意味を理解せずには記憶に残す事はできません。
さらに、そこに感動が伴うことでより強く記憶されます。
こういった事から、ブランドに意味を持たせることが如何に大切か考えることができます。
そしてその長期記憶に対して、何かしらの刺激を与えて
記憶を引き出してもらう仕掛けとなるのがロゴマークや色、タグラインやコピーになります。
また、短期記憶の中でも、反復して脳に記憶させる事で
「大切な情報である」と長期記憶に移行される事もあります。
学生が行う、漢字の書き取りなどがそれにあたります。
私は、毎日の通勤で目にする病院の看板を特に意識して覚えているわけではありませんが、
「皮膚科にいきたいな」「いい耳鼻科はあるかな」と思った際に思い出すのは、
そうやって反復して記憶された病院の名前であったりします。
ブランドのロゴマークやトーン&マナー、コピーの統一を測ることで
短期記憶から長期記憶に移行される事も十分にあり得るわけです。
パッケージや看板に何気なく入っているロゴマークの位置や大きさ1つを取っても
どういった意味を与え、効果を生み出すのか、それを考えて行く事が私たちの仕事です。
Kobayashi/designer