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2012年 09月 30日

ブランディング・デザイン

10月3日から、浜松デザインカレッジの3年生の授業で、
ブランディング・デザインの講義と演習を担当します。
講義の内容を、少し紹介します。

ブランドとは?
商品やサービスのあらゆる情報発信点と消費者の接触点(タッチポイントまたはコンタクトポイント)
で接する角度からの情報と、伝達するメディアの特性、消費者の経験、
意思思想なども加味され、
結果として消費者の中で商品やサービスに対して出来上がるイメージの総体です。
このイメージの総体とは、消費者の心の中にある「記憶」のことです。
どんな会社でも、商品、サービスに対して何かしらの「記憶」があります。
「覚えていること」や「思いだすこと」
それが良い記憶なら、良いブランド。
あまり良くないことが思い浮かべばブランド力が弱い(低い)といえます。
覚えていることが少ないということは、個性的なブランドとは言えない証拠かもしれません。

商品サービスに関する、感動や体験、スタッフの印象、今後への期待など、
お客様が企業や商品について「思うこと」や「覚えていること」が少なからずあるのであれば、
ブランド構築とは無縁ではありません。
なぜなら、この「記憶」がその会社の今のブランドなのです。
お客様が商品やサービスに託された「意味」に興味を抱き、
共感してその世界観を本気で手に入れたいと考えたときに、ブランドと呼べるものになります。

人間の記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」が存在することは知られていますが、
短期記憶は、文字どうり数秒から、数分という短い時間で頭の中に情報が保持されることを示し、
そのうち9割は、すぐに忘れてしまうといわれています。
残りの1割の情報が「長期記憶」に移行されるといいます。
どのような情報がこの長期記憶に移行されるのでしょうか?
それはその人の情報に対する理解が大きなウェイトを占めているといわれています。
ブランドに「意味」を持たせるのはこのためです。
そしてその意味に、顧客が大きな感情を伴っていれば、しっかり「記憶」されるのです。

商品やサービスと一緒に、大きな感情がセットされていれば長期記憶に残せるわけです。
ブランドコミュニケーションは、その長期記憶に対して
メッセージ送ることで刺激を与えてブランドの記憶を引き出します。
短期記憶された情報が、知識ベースとなる長期記憶をもとに情報がやり取りされ、
感情が生まれます。
感動が伴った過去の経験は不思議と覚えています。
情報の理解に感情が伴えば、「記憶」は心の中に根づくのです。

Fujita/art dilector

ブランディング・デザイン_b0147347_9462541.jpg


ブルックスタジオは「Forward to 1985 energy life」に賛同いたします。

by brookstudio-f | 2012-09-30 17:09 | Fujita/art director


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